そこに在ったぬくもり。 [リヴリー]
彼は、陽だまりが大好きでした。
ポカポカと温かく、とにかく安心する陽だまりが大好きでした。
でも、彼は自ら発した言葉で、陽だまりを陰にしてしまいました。
もう陽だまりに当たることはできなくなり、彼は心にとても深い傷を負いました。
彼は、陽だまりが最後に「ありがとう」と言ったのを覚えていました。
その一言が、いかに陽だまり自身を責め、振り絞った一言なのか、彼が理解するのが遅かったのです。
もう陽だまりには会えません。
どんなにあがいても、彼は陽だまりに会うことはできないのです。
会うことができないならば、と彼は自ら言葉を発することをやめました。
いえ、正確には『言葉を発することで会えなくなるのならば』。
それから彼は、口を開くのをやめました。
開かないのならばいっそ、閉じてしまえばいい。
そうして彼は、自分の口を縫い付け、戒めとして痛々しく残しました。
***
いきなりこんな文章で始めてすみません、悠妃ですこんばんは_(:3 」∠ )_
上のは、リフェルのことです。
今回はリフェルの話をいっぱいしますので、折り畳みんぐ~
リフェルには、好きな女の子がいました。
プリミティブパキケの可愛い女の子でした。
リフェルと彼女は、とても仲良くなりました。
でも、彼女には一人では抱えきれない悩みがありました。
リフェルは、少しでも彼女の悩みを消したい、と、毎日悩み相談を受けました。
彼女の悩みは尽きません。そして、言うのです。
「私はどうしたらいいの?」
リフェルは答えます。
「君が思うままにすればいいんだよ」
誰も君を責めたりなんかしない。
もし責める人がいたなら、僕が守ってあげる、と続けて言いました。
彼女は安堵の表情を浮かべ、リフェルもつられてほっとするのです。
次の日も、また次の日も、そのまた次の日も。
リフェルは彼女の日々変わる悩みを、丁寧に答えていきました。
そして、ある日。
「ありがとう、リフェル」
もう悩み事はなくなった、貴方のおかげ。
そういって感謝の言葉を述べました。
リフェルは、安心しました。
これで彼女は、悩みに追われることはない、と。
でもリフェルは気付きませんでした。
彼女が悩みをから解放される方法を知ってしまったことを。
次の日リフェルは後悔しました。
何故、あのとき彼女の言葉の意味をくみ取ってあげられなかったのか、と。
そして自分の行動は無意味な行動だと思いました。
自分がどんなに悩みを聞いたって、それに答えたって、結果なんて変わらなかったのだ、と。
それならば、自分が話すことで、その人の人生を左右するならば。
その日から、彼が話すところを見た人はいませんでした。
彼の優しい声を、誰も聞くことはないのでした。
リフェルは優しい子で、好きな人には一生懸命なのですが、
結論が極論になってしまうところが玉に瑕。
別に声帯を取ったわけではないので、しゃべろうと思えばしゃべれます。
ただ、そのためには口を縫い付けてある糸を取らないとしゃべりにくいでしょう。
ちなみに、この口を縫い付けたのは、リズ。
こんなリフェル君ですが、どうか仲良くしてやってください(・v・*)
今回はリフェルのお話しで終わり!
ここまで見てくださった方、ありがとうございました(*´ω`*)
おまけ↓
リフェルのおうちにいるモチハムは、デフォルメの姿がデフォな子です。
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